
●飯山仏壇の金具(かなぐ)とは?
仏壇には随所に錺金具(かざりかなぐ)がつかわれています。これは、金属の杭の先に模様が刻まれた鏨(たがね)を使って、銅や真鍮などを加工する技法によってつくられます。伝統的な飯山仏壇では350枚もの金具がふんだんに使われています。
彫金師 鷲森敏夫

「親父から『決して手を抜いてはいけない。一枚一枚丁寧につくれ』と言われたり、『道具はいつも光っていなくてはいけない』と教えられました」という鷲山さんは、代々続く金具師の四代目です。「丁寧さは信頼につながる大切な心がけ」であり、また道具の金槌(かなづち)は「壊れたら直して、手の一部になるくらい使い込んでいます」と語ります。誠実な職人気質の鷲山さんは、この飯山の伝統技術をずっと後世に残したいという思いから、いま、女性用アクセサリーや内山和紙とのコラボ商品開発などに意欲的に挑戦しています。



【工房名】鷲森金具店
【代 表】鷲森敏夫
飯山仏壇 伝統工芸士
【住 所】飯山市大字飯山3015-2
TEL.0269-62-3724