●飯山仏壇の宮殿(くうでん)とは?
宮殿は「肘木組物」により造られる飯山独自の技法です。肘木と組物が分解でき「せんたく」ができます。組物は台肘木によって組み立てられ、各層に肘木を通す穴と飾り穴があり、それぞれ肘木と化粧肘木を差し込んで肘木組物ができあがります。

宮殿師 鷲森 猛

昭和28年、鷲森さんは15歳のときに宮殿師に弟子入りしました。昔は全て手作業によって木を切って加工していたため、ひとつの宮殿をつくるのに1ヶ月かかっていたそうです。「作りはじめの頃は、親方から『見栄えが悪い』と叱られ、出来たものを潰されていました」と昔の修行時代を振り返ります。飯山仏壇は、そういう厳しい師弟関係のもとに技術の伝承がなされてきたのです。キャリア70年の鷲森さんは「飯山仏壇の宮殿づくりは、全国的に見て誇れるものだと思います」と胸をはります。

【工房名】鷲森宮殿製作所
【代 表】鷲森 猛
     飯山仏壇 伝統工芸士
【住 所】飯山市大字飯山580-26
     TEL.0269-62-3716